(写真左:剪定前、右:剪定後)
時期:2月〜3月
剪定は1年間に伸びた枝を切る事で樹形を整える作業です。無剪定だと、多くの枝が混み合ってしまい、結果的に日当りの悪い枝が枯れてしまいます。
樹形にはいくつかの形があり、当園では低樹高の開心自然形に仕立てています。
この形の特徴は、高所作業が減るため安全に作業する事ができます。また、葉の重なりも減るため、効率良く光合成が行われ、品質の良い柿が生産されます。
剪定した枝は圃場内で粉砕機によりチップ化し、堆肥化して土に還元しています。粉砕機に入らない太い枝は、未耕作地で焼却されます。
(写真左:粉砕機、右:チップ堆積後)
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(写真左:摘果前、右:摘果後)
時期:5月中旬〜6月下旬
1本の結果母枝(実の生る枝)の先端部分の3つ〜4つ位までの蕾が花芽となり、ここから伸びた結果枝に3〜5個の雌花が咲きます。この雌花を全て結実させると、生り過ぎによる生理落下や、翌年の花芽が少ない隔年結果となるため、1番目と最後の花芽を取り、残った中から、形の良いもの、上を向いていないもの、実が大きくなった時に、他の枝に接触しないものなどを残して全て取り除きます。
この摘蕾作業は、開花前(5月下旬)に終わらせるのが基本なのですが、全ての圃場が終わるのは6月下旬になってしまうので、途中からは摘果作業になってしまいます。
2014年度は樹元1m位の範囲に除草剤(グリホエキス 農薬登録18813)を散布しました。
これは、樹元1m位の範囲は草を生やさず、乾燥した状態にしたほうが根傷みを防ぐことができるとの情報を得ためです。本来なら、草刈で樹元の除草を行えればいいのですが、草の最長に作業が間に合わないため、除草剤を使いました。
これまで、除草剤は使うつもりがなかったので、除草剤について色々調べたところ、安全性には充分配慮していることが判りました。私が使った「グリホエキス」の場合、土壌に落ちた薬剤は、微生物によって、炭酸ガス・リン酸・水に分解され、土壌に蓄積されることはないようです。詳しい説明は製造元「赤城物産株式会社」をご覧ください。
樹元以外は、例年同様草生栽培で管理しました。
(写真は運搬車で踏み倒した雑草)
圃場の雑草は草生栽培で管理しています。
以前は、刈り払機、乗用草刈り機で除草していましたが、平成23年度からは、雑草を伸ばすだけ伸ばして、運搬車に付けたローラーで踏み倒しています。
倒された雑草は敷き草状態となり、微生物や小動物が生息しやすい環境になります。
刈り取らない雑草は、枯れていく過程で葉に蓄えた養分を根に戻す作用があるとも言われています。
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病害虫の農薬散布による防除は登録農薬を適正使用しています。過去の防除暦は下記で確認できます。
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